新しいがんイメージング剤; 蛍光L-グルコース誘導体 2-NBDLG 2016/02/02
グルコースの細胞内への取り込みを可視化する蛍光グルコース2-NBDG(code 23002-v)は世界で広く使用されています1)。さらに2-NBDGのコントロール化合物として鏡像異性体の2-NBDLG(code 23003-v)を開発しました2, 3)。
弘前大学の山田らは驚くべきことに2-NBDLGがスフェロイド状のマウスインスリノーマ(MIN6)細胞に取り込まれ、正常細胞には取り込まれないことを見い出しました4, 5)。さらに理化学研究所の尾上らは2-NBDLGを用いC6腫瘍モデルマウスにおいて腫瘍部位をコントラストよくイメージングできることをはじめて示しました4)。これらの結果は、2-NBDLGを用いたがんの体外ならびに体内診断法としての展開が期待されます。
Code | 品名 | 容量 |
23002-v | 2-NBDG | 0.5 mg vial |
23003-v | 2-NBDLG | 0.5 mg vial |
- Nature Protocols, 2, 753 (2007). DOI: 10.1038/nprot.2007.76 (Protocols for Measurement)
- Tetrahedron Lett, 49, 6876 (2008). DOI: 10.1016/j.tetlet.2008.09.089 (Chem. Synthesis)
- Bioorg. Med. Chem. Lett, 21, 4088 (2011).
- Patent WO 2012133688 A1.
- Human Cell, 29, 37 (2016). DOI: 10.1007/s13577-015-0125-3