抗体のヒト化 2024/07/22
サービス概要
リコンビナント抗体技術は目覚ましい進歩を遂げ、臨床的に大きな成功を収めています。しかし、治療薬としてマウスモノクローナル抗体を使用する際の主要な課題は、それらの免疫原性による人間の反マウス抗体(HAMA)反応です。この反応は、人間が外来タンパク質に反応し、免疫複合体の形成から合併症を引き起こし、抗体治療が無効になることがあります。この問題に対処するために、遺伝子工学技術を用いてキメラ抗体が作成されました。これは、人間の恒常領域と、関心のある人間の抗原を認識するマウスの可変領域を組み合わせることで、抗体特異性を保持します。
抗体のヒト化は(Antibody Humanization)、マウスの抗体をヒトの抗体により類似するように改変することでさらに発展しました。これは、CDR(補完性決定領域)グラフティングによって行われます。非ヒトの抗体のCDRは、高い相同性を持つヒトの枠組みに移植されます。一般的に、バーニア領域のいくつかの残基(枠組み領域のマウス残基)も保持されます。これは、CDRループの構造と抗体親和性に影響を与えることが示されています。最終的に、ヒト化された抗体は、マウスやキメラ抗体よりも人間に免疫応答を誘発するリスクが低いです。
サービスの特徴
作業フローチャート
抗体のヒト化サービスの詳細
ステップ | 詳細 | 作業時間 | 納品 |
ヒト化抗体配列の設計 Design of humanized antibody |
・バイオインフォマティクス解析 ・3次元構造モデリングとバックミューテーションの確認 ・ヒトジャームライン選択 ・インシリコCDR移植 ・配列最適化 |
2〜3日 | デザインされたヒト化抗体配列 |
9~25デザインされたヒト化リコンビナント抗体を産生 Humanized antibody recombinant production variants 9 to 25 |
・コドン最適化と遺伝子合成 ・発現ベクターへのサブクローニング ・トランジェント 発現 ・精製 ・QC分析 |
2週間 | テスト用の精製されたヒト化抗体 |
アフィニティ・ランキング Affinity Ranking |
・Biacore 8Kを用いた可溶性抗原による親和性測定 | 1週間 | レポート |