Lipid A (E. coli), Lipid IVa
化学合成したリピド A を発売いたします!
エンドトキシンの活性本体であるリピド A の構造研究は1970年代に O. Westphal らが開始して以来、天然より得られるものの不均一性のため長年にわたり真の構造を明らかにするには至りませんでした。しかし T. Shiba らは1980年代に入り、大腸菌リピド A を純粋に単離し構造決定を行い [Tetrahedron Lett., 26, 907 (1985)] 、さらにその全合成に成功し構造を確定いたしました。[Bull. Chem. Soc. Jpn., 60, 2205 (1987)]
その後、合成リピド A は市販されていた時期もありましたが製造中止となり、長期間合成品が手に入らずエンドトキシン関係の研究者から切望されていました。
この度、弊社では Lipid A (E. coli)(Compound 506, LA-15-PP)並びに Lipid IVa (Compound 406, LA-14-PP, Precursor Ia) を発売するに至りました。このものは化学合成品ですので天然由来の不純物混入の心配がなくご使用していただけます。
この合成リピド A をお使いいただくことにより、エンドトキシン関連の研究により明確な結果が出てくることを期待しております。
コード | 製品名 | 包装・容量 |
24005-s | Lipid A (E. coli) | 0.1 mg vial |
24006-s | Lipid IVa | 0.1 mg vial |