麹酸性プロテアーゼ (AP) 活性測定用基質 HAP-01 2021/12/23
本製品は発酵食品製造の際に欠かせない麹が産出する酸性プロテアーゼ (AP) の活性を測定するために設計された発色基質です。APによる酵素反応でHAP-01が切断され,その後の化学的な分子内環化反応によって発色団pNPが放出されます。なお,本製品はAspergillus oryzaeのAPに特異性が高い基質です。
なお,本ペプチドを利用した酸性プロテアーゼ測定キット (製品コード 335-00921) は富士フイルム和光純薬株式会社より販売されております。
Code | 品名 | 容量 | 価格 |
L3781 | HAP-01 | 10 mg | 55,000 |
L3781 | HAP-01 | 100 mg | 275,000 |
□ 酸性プロテアーゼ (AP) とは
酸性条件下でタンパク質を分解する酸性プロテアーゼ(AP)と酸性カルボキシペプチダーゼは清酒醸造において重要な酵素とされています。APは清酒の主原料である米のタンパク質を分解するので、アミノ酸やペプチドを生成して味わいを形成するとともに、原料利用率の指標となります。さらに、米のタンパク質に無効吸着しているα-アミラーゼを脱離させ、米の溶解を促進することが知られています。近年では、ビフィズス菌の増殖を促進し、ヒトの腸内菌叢を改善する機能性も報告されています。
HAP-01 実施例
- 生物工学会誌, 97(4), 168-172 (2019) [2020年度(第28回)論文賞受賞論文].
- Org.Biomol.Chem., 17(4), 776-779 (2019).
- 特開 2020-45297